幹細胞培養上清液とは?

幹細胞培養上清液とは再生医療で用いられるもので、人間の体の中にある幹細胞を培養してできた上澄み液のことです。

幹細胞には自分と同じ能力をもつ細胞をつくる自己複製能、必要な別の細胞に変化できる多分化能があります。そうした幹細胞の生成過程でできた上澄み液には様々なサイトカインが含まれており、そのサイトカインには、主に以下の4つの働きがあります。

  • 炎症を軽減する
  • 炎症で傷ついた細胞を保護する
  • 体の中に存在している幹細胞を誘導する
  • 新たな血管を作る

こうした作用により、組織や臓器の再生環境が揃っていきます。従来の薬剤ではこの4つの機能全てが揃うということはありませんでした。せいぜい1つ、2つの機能を満たすだけです。「再生」という複雑で難解な過程を達成するためには、上記4つの条件が全て揃う必要があります。

培養上清の作り方

幹細胞を血清を使って増殖→外的刺激を加える(温度を変える、酸素濃度を変える、振動を与えるなど)→幹細胞が大量の生理活性物質を放出→生理活性物質を含んだ上澄み液だけを抽出

培養上清液に含まれる成長因子の代表例(実際には100種類以上あります)

EGF上皮増殖因子ターンオーバー改善効果
VEGF血管内皮増殖因子発育、育毛
TGF-βトランスフォーミング増殖因子抗炎症・創傷治癒
HGF幹細胞増殖因子組織再生
KGFケラチノサイト増殖因子発育、育毛
IGFインシュリン増殖因子皮膚再生
PDGF血小板由来増殖因子細胞分裂促進

EGFとは?

EGFは、もともと人間の体内に存在するタンパク質の一つで、新しい細胞を生み出す力や傷ついた細胞を修復する能力があります。

このEGF因子は加齢とともに減少してしまい、肌の老化が進行します。

EGFの効果で皮膚細胞のターンオーバーが正常になれば、肌の代謝改善にも効果が期待できます。

IGFとは?

IGFは、壊れた細胞の再生を促すだけでなく、新しい皮膚細胞を生成するために必須のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を増やしてくれる効果があります。加齢とともにIGFも減少し、肌の老化が進行します。IGFの効果でヒアルロン酸やコラーゲンの減少を食い止めることで、肌の状態を改善します。

先ほどの生成方法から分かるように、培養上清液には、細胞が含まれていません。そのため、注入した上清液が体内でガン化するリスクは全くありません。このことが大きなメリットとなります。

幹細胞培養上清液の種類

  • 歯髄由来:ヒトの歯の神経近くから採取した幹細胞の上清液です。年齢が若い方が多くの良質なサイトカインを含んでいるため、乳児の歯髄を使って精製いたします。
  • 脂肪由来:ヒトの脂肪に含まれる体性幹細胞から精製した上清液です。ドナーの国籍や性別等がしっかりと保管された信頼のできる上清液のみを用います。
  • 骨髄由来:ヒトの骨髄から採取した幹細胞の上清液です。脊髄損傷に伴う神経症等で用いられることが多く、厚生労働省からガイドラインも出されております。
  • 臍帯血由来:赤ちゃんと母体とをつなぐ臍帯から採取した幹細胞です。白血病など特定の疾患に使わることが多いです。

治療対象となる方

本人の同意能力があり、本人から同意書が取れる方

担当医師が診察により適格性を認めた方

妊娠中の方・授乳中の方は受けられません

治療方法

静脈への点滴により行います。所要時間:15〜30分程度

治療頻度の目安は、治療開始すぐは週に1回を目安とします。しばらく経ってからは2週〜4週に1回の頻度とします。個人差はありますが、持続した治療により効果が実感できます。

想定されるリスクには、赤み、腫れ、かゆみ、湿疹などがあります。

治療料金

1バイアル50,000円〜
2バイアル100,000円〜
3バイアル150,000円〜
PAGE TOP